こんにちは!カメイです。
eBay輸出を始めたばかりの人が最初に戸惑うのが「送料設定」。
どの国に、どんな方法で送るのが正解なのか。
送料を安く見せると赤字、逆に高くすると売れない──
このバランス感覚が最初の壁です。
この記事では、初心者がまず理解すべき「送料の考え方」と「設定の基本3つ」をやさしく解説します。
ぜひ最後まで読み込んで即実行してみてくださいね!
目次
eBayの送料設定には2種類ある【Free ShippingとFlat Shipping】

eBayは米国のサイトです。そのため、アメリカ国内に発送する際の送料と、アメリカ以外の国に発送する場合の送料をそれぞれ別に設定する必要があります。
出荷する荷物の配送代金は国や地域、重量によって大きく変動してきます。例えばアメリカには$20で配送できるけど、オーストラリアに配送するには$25かかってしまう、
このようなケースがあった場合に送料設定をしていないと、オーストラリアに発送すると$5余計に発送料金がかかってしまいます。
こういった機会損失を防ぐために地域や国ごとに、重量別に分けてバイヤーからもらう送料代金を区別してあらかじめ設定しておくことができるのが送料設定です。
ではなぜ送料設定をするか?ですが送料は地域によって、また発送方法によっても差額が生まれます。この部分をしっかり貰うことで送料の赤字を防ぐために設定します。
-
Free Shipping(送料無料)
→ 送料を商品価格に含める方式。
検索順位で有利、シンプルでバイヤーに好印象。 -
Flat Shipping(固定送料)
→ 地域別に設定する方式。利益が読みやすいが、やや複雑。
💡 ポイント:
最近は「Free Shipping+DDP(関税込み)」が主流。
eBayの検索アルゴリズムでも送料無料が優遇されます。
送料に関する「知っておくべき基本知識3選」
送料に関して知っておくべき知識として、下記のポイントは抑えておきましょう。
国際送料は重量とサイズで決まる
-
重量(実重量)とサイズ(容積重量)の大きい方で計算される。
-
軽くても箱が大きいと高くなる(特にDHL・FedEx)。

軽くても梱包すると商品サイズが大きくなってしまう事って確かに良くありますね
発送方法でコスト差が大きい
| 発送方法 | 特徴 | 目安価格(1kg) |
|---|---|---|
| SpeedPAK Economy | eBay公式連携、安定配送 | 約1,800円〜 |
| FedEx | 早くて追跡精度◎ | 約2,000円〜 |
| EMS | 郵便局経由、コスパ○ | 約2,300円〜 |
| DHL | 速達・高単価商品向け | 約2,400円〜 |

発送のコストが安いものを取るか、多少値段が高くてもスピード重視にするか、色々選択肢があるんですね。
関税やVATも送料に影響する(2025年版)
-
バイヤーが受け取る際に「追加請求」があると低評価につながる。
-
DDP(関税前払い)対応の発送方法を使うと、総額が明確になりトラブルが減る。
送料設定をミスしないためのコツ【初心者向け】
-
販売価格に送料を含める(Free Shipping)
→ 送料を吸収する形で利益を逆算する。 -
複数の発送方法を試す
→ SpeedPAK、FedEx、EMSなどで比較。 -
発送代行を活用する
→ 個人契約よりも国際送料が安く、DDPにも対応している場合が多い。
💡 例:
BBEやShipNinjaでは、SpeedPAK DDPプランを使うと関税込み価格で発送でき、
事前に送料見積もりも自動表示される。
▶ 【2025年最新版】eBay輸出に最適な発送代行5選|料金比較・選び方も解説
初心者がよくやる失敗と対策
| 失敗 | 原因 | 対策 |
|---|
| 送料を安く設定しすぎて赤字 | 商品重量を誤認 | 出品前に実測+送料シミュレーターで確認 |
| バイヤーに関税請求が来てクレーム | DDU発送 | DDP対応便を選択 |
| 発送に時間がかかりキャンセル | 在庫なし+自力発送 | 発送代行で在庫保管・即出荷体制を整える |
これからの送料設定は「DDP+透明性」が鍵
2025年は「DDP(関税込み)」を採用しているセラーが有利です。
特にアメリカ・イギリス・EU向けでは、
DDP設定なし=購入率が下がる という傾向が出ています。
透明性のある送料設定は、
「トラブル防止」だけでなく「リピート購入」にもつながります。
eBay輸出の送料設定を解説

さていよいよ設定方法を見ていきましょう!送料設定は大きく分けて2つ、アメリカへの送料設定とそれ以外の国への送料設定に分かれています。
- アメリカへの送料設定
- アメリカ以外の国への送料設定
- Shipping rate tablesを使って細かく送料を設定する方法
- おすすめの送料設定
アメリカへの送料設定
送料設定はセラーハブのトップ画面から「Summary 」→「Account 」→「Business Polices」の中の「Create policy 」のプルダウンから「shipping」を選択することで設定できます。

Policy nameのところは自分で分かりやすい名前を付けます。何でも構いません、例えば 発送001とかshipping 01とかでも大丈夫です。
まずはアメリカに送った場合の送料設定である、Domestic Shippingの設定から解説していきます。

まずは、一番上の部分でプルダウンメニューから「Flat: same cost to all buyers」を選択します。全て(アメリカ)の購入者への送料は同一にするという意味になります。
日本人セラーはアメリカ国外からの発送になるため「~Shipping from outside US」の発送方法を選択します。
アメリカ向けの場合、発送方法には以下の3つのタイプがあります。
- Economy Shipping : 小型包装物書留付 eパケットライト(遅い)
- Standard Shipping : EMS(普通)
- Expedited Shipping : DHL,FedEx(早い)
上の画像のように、Economy Shipping from outside US (11 to 23 business days)これを選択します。
アメリカ国外からのエコノミーシッピングです、カッコ内の、11 to 23 business days は到着日数になります。
送料無料にしたい場合は、「Free shipping」にチェックを入れましょう。ebayでは送料無料(Free Shipping)を推奨しています。送料無料(Free Shipping)にすることでSEOが上がります。
「Offer additional service」をクリックして、入力欄を増やしましょう。

例えば、Standard Shippingなら$8Expedited Shippingなら$20というように無料発送と有料での発送をバイヤーが選択できるようにします。
アメリカ以外の国への送料設定
International shippingはアメリカ以外の全ての国への発送設定になります。「Offer additional service」をクリックして、入力欄を増やすことで5つまで設定できます。
まずは、一番上の部分でプルダウンメニューから「Flat: same cost to all buyers」を選択します。

「Offer additional service」から5つしか設定できないので組み合わせをよく考えなくてはなりません。
その下のShip toのの項目に関してですが、「Worldwide」は全世界で料金を同一にする場合に選択します。「Choose custom location」を選択すると、料金を国別に設定することができます。
Economy Shippingは送料無料と設定したいので、送料の欄はそのまま$0.00にしておきます。5つの設定としては
- Economy Shipping : 小型包装物書留付 eパケットライト(遅い)
- Standard Shipping : EMS
- Expedited Shipping : FedEx DHL
Expedited International shipping EMS発送に関しては地域によって配送料が異なりますのでその差額に応じての設定が必要です。
また動画では設定する3つを、アジア、北中米、ヨーロッパと分けていますがもし南米に発送したい場合は
・アジア、北中米(アジアの人には少し負担増になりますが、こちらが赤字にならないのように設定するのが一番大事です)
・ヨーロッパ
・南米(料金が高いのでそれに応じた設定をしましょう)
という3つに設定するのも良いかと思います。
Shipping rate tablesを使って細かく送料を設定する方法
『Shipping rate tables』を使えばさらに細かく地域別、もしくは国単位で送料の設定ができます。発送除外国の設定の下にある『Apply international shipping rate table』のボックスにチェックを入れます。
ここにチェックを入れると『Shipping rate table』で設定した内容が優先されるようになります。まずは『Create rate tables』をクリックして設定をしていきましょう。

Table Nameは自由につけることができます。自分の分かりやすい名称を付けましょう。

プラスマークをクリックすると各地域の一覧が出てきます。また国別にも選択が可能です。

例えば画像のように『Middle East』の地域だけ、もしくはこの中のアラブ首長国連邦だけスタンダードシッピングだったら○○$、のような設定が可能です。
『International shipping』で設定しきれない細かい設定を『Shipping rate tables』で設定してみましょう!
おすすめの送料設定

上記までの流れを重量別に分けて設定していくのがおすすめです。国際送料は重量によって例えば、
- 1-500gまで
- 501-1000gまで
- 1001-2000gまで
- 2001g-3000gまで
このような形で分けて設定していくとバイヤーに対しての重量の請求をより細かく設定することができます。料金表を見ながら設定していきましょう。
100g単位で送料設定を作っていくと膨大な数のシッピングポリシーを作ることになってしまいますので、僕は2000gまでは500g単位で作っています。
せっかくいい商品が売れたのに送料で大幅に利益が削られてしまう、なんてことを未然に防ぐことができます!
ハンドリングタイムの設定
「Handling Time(ハンドリングタイム)」とは、決済が完了してから商品を発送するまでの期間です。「Business days」とは「営業日」という意味なので、土日祝はカウントされません。
無在庫で取り組む場合は10日で設定するのがおすすめです。
発送除外国の設定
eBayは世界中のバイヤーから購入されますが、購入後発送をしても未着トラブルが多い国や地域があります。発送除外国にすべき国に関しては下記の記事で詳しく解説しています。

送料設定のコツはアメリカを軸にして考える

ここまで見ると『ちょっと難しいんじゃないかな・・・』と思ってしまうかもしれませんが送料設定をかんたんに考えるコツがあります。
eBayの売上は過半数がアメリカからの注文で構成されます。つまりアメリカへの発送を軸に、アメリカより高い送料をプラスでもらえれば取りこぼしなく送料で赤字になることがありません。
例えばアメリカを「Free shipping」に設定していて、ヨーロッパの方が$5送料が高ければ、ヨーロッパへの送料はプラスで$5請求する、といった形に設定します。
アメリカより高い分だけ差額を請求する、基本的な考え方はこれだけで大丈夫です!
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回の内容をまとめてみましょう!
- 送料設定はアメリカとアメリカ以外の国への設定に分けて設定する
- 送料無料(Free Shipping)にすることでSEOが上がる
-
eBayの送料設定は「Free Shipping」が基本。
-
送料の理解には重量・発送方法・関税の3点が必須。
-
2025年以降はDDP対応が標準化していく。
- Shipping rate tablesを使えばさらに細分化して送料設定ができる
- 送料設定は重量別に分けて設定していこう
- 送料設定のコツはアメリカを軸にして考える
送料の設定はルールがほぼありませんので自由に設定することができます。シンプルに簡単な設定にしてみて少しずつ自分でアレンジを加えていくのが良いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。


コメント